2004年に検索ロボットが掘り起こさない深い位置にツラツラと書いた
事が3年後には現実になってしまいました。
汚いことに、まず社会的弱者である老人をイヂメのターゲットとした
「加齢臭」として世の中に問題提起されたのです。
しかし、実際問題、加齢臭と言うものが本当にあるのか無いのかを因
子分析などの手法で立証されたという話を聞いたことがありませんし、
人間は歳を取れば何らかの老化があるもので、そこには許されるべき
範囲があってしかるべきだと思います。
何であれほど問題化しようとしているのか、チャンチャラ可笑しくて
仕方がありませんが、老人にデオドラント製品を売りつけようとする
企業、あるいは広告代理店などが仕組んだ戦略だと思えば、なんとな
く事の本質が見えてきますが。
何十年前からある入歯洗浄剤の広告で「おじーちゃん、口が臭い」と
孫に言われるシーンには「なるほど」と思います。しかし、誰もが迎
える普通の老化による体の変化を矯正しなければ世の中に存在するべ
きでは無いというような風潮を異常なほど煽ることは、厳に慎まなけ
ればならない卑劣な行為である「差別」以外の何物でもありません。
まぁ、ストレスの多い現代社会では、多数の者に同意が得やすい現象
を取り上げて、あたかも合法的・合理的に弱者イヂメが行なわれてい
る一つの例なのでしょうかねぇ。
ところで、臭いに対しては同性間の方が厳しい見方を持っているので
はないでしょうか。数年先には話題となっていそうですが。
いずれにせよ、嫌いな相手の行動に制限を加え、優位に立つ手段とし
て臭覚を利用する、これが、事の本質なんでしょう。
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