過去の経験から、垂直系アンテナはVHFテレビ放送のインターフェア対策に手
間が掛る事が予想されます。
また、昨今は電波防護の問題もありますので、全てのアンテナを水平系とする
事にしました。
今回の変更申請は、オールバンドで免許を貰う事が目的ですので、ローバンド
のアンテナを用意しなければなりませんが、そのためには、ソコソコの高さの
タワーが必要になります。
コストも加味し検討した結論は「少なくとも15m程度の自立型」になりました。
建柱は、東京の建設業者にしましたが、現代はインターネットの時代です。
デジカメ撮影の建柱予定地の現場状況写真と、エクセルで作成した見取り図を
電子メールで送れば打合せが完了。もはや、建柱作業も地元の業者にこだわる
必要はなさそうです。
私の場合、FTIにタワー建設を発注すると、工事日までにクリエート・デザイ
ン社よりタワーの部材が直送されてきました。
そして、いよいよ、タワーの建設です。
八王子ナンバーのワゴン車が奈良の我が家前に到着し、作業開始です。
☆朝から夕方までの作業で、穴掘り〜生コン投入まで完了。
☆翌日には、ユニットを組み上げてしまい....
(作業するのはFTI塩野さん)
☆夕方の景色は....
夕方には、ご覧の通りです。
自立型タワーと言えども、アッと言う間に建ってしまうものですね。
そして、いよいよアンテナの取り付けですが、ここは「お楽しみ」の部分でも
ありますので、今回は自分の力だけで工事を実施しました。
「2003年3月」アンテナ架設開始
ロータリーアンテナは全てミニマルチ製にしました。理由はDC3kW仕様であり、
耐圧に信頼が置けるからです。
しかし、高耐圧アンテナは重量があり、日曜大工気分での一人工事では、この
程度の規模が安全の面からも妥当かと思います。
また、バンド数が多いので干渉の意味からもシンプルがベストでしょう。
1.9/3.5/3.8MHzのダイポールは自作しましたが、30年も無線をしていれば「kW
対応仕様」の「コイルのツボ」は悩むべくもありません。
☆オールバンドのアンテナが完成
これで、必要な空中線設備(アンテナ)は、全て揃いました。
「送信機の変更について」
今回の変更申請に際し、エキサイターIC-756PROU、リニアアンプIC-PW1を新調
しました。
最近のメーカー製機器は良く出来ていますので、現行品を用意する事が余計な手
間を省く事にもなります。
これで、物理的な変更工事は落成しました。
いよいよ、試験電波の発射です。
なお、ミニマルチアンテナの城野さん、FTIの藤原さんには、大変お世話になり
ました。
(C) 2001-2003 Hisa. All rights reserved.