2.リニアアンプの改造


  地方総合通信局決済で50MHzの1kW免許が降りるようになって久しくなりま

  すが、Icomから出荷されるIC-PW1は50MHzは500W仕様のままです。

  そこで、IC-PW1の回路図を(わざわざ、本体とは別途、有償で手に入れて)

  分析してみました。

  国内向製品には50MHzの500W低減回路が、米国向製品は24〜28MHz帯の動作

  禁止回路があり、電源電圧による1kW/500Wの切替回路もあるので、そのあ

  たりを重点的に解析します。

  

  まず、電源部には100/200V検出機能があり、リニアに供給される電源電圧

  が100Vの場合、MAIN-UNITのQ***のベースに電源部からの制御信号が印加

  され、その結果、出力が低減されるようです。

  また、制御用CPUからは、同じくQ***に対し、50MHzのように「出力低減が

  必要なバンドの情報」も来ています。

  電源電圧による出力の制限は消費電流に関係しますので、安易に改造する

  べきではありません。実際に、外国で販売している同型製品のスペックを

  見れば容易に理解できます。

  

  そて、その、必要不可欠なQ***の機能を「流用している」のが「50MHzの

  500W低減回路」なのです。

  つまり、CPUから到来する「50MHzバンド情報」を持つ制御信号がQ***に到

  達しないように、どこかで止めてやれば良いのです。

  

  Q***のベースに印加されている上記の二つの信号のうち、50MHzに関係す

  る一方のみ###を経由していますので、○●○すれば50MHzもkW仕様になる

  という結論を得ました。

  

  私は、以上の方法により、1kW免許を受けています。

  

  後に、メーカーサイドから情報のウラ取りをしましたが、やはり###

  ●○する事が50MHzもkW仕様にする方法だと確認出来ました。

  

  なお、ちゃんと「免許を取るために」IC-PW1を購入する方は、メーカーか

  ら販売店に出荷される前に、以下の措置をしてもらうと良いでしょう。

   1.50MHz帯のkW改造

   2.スペアナで測定したスプリアスデータ

    (実際に使用するのと同型のエキサイターの組み合わせで....)

   3.回路図の添付

  以上の3点は、購入時の値段交渉時にサービスとして付加させましょう。  

  

  

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