アンテナの保守・点検。 


  自宅にタワーを建てて以降、日常的な保守点検は自分自身の力で行ってい

  ましたが、そろそろ満5年の日も見えてきましたので「専門業者による総

  合的な定期保守および点検」を実施することにしました。

  施工は、このタワーを建てた専門業者のFTIで、通信・放送関係のアンテ

  ナの建設・保守を内外で幅広く手がけている会社です。

  

  ☆久しぶりに地上に降りた天使....じゃなく、我がアンテナ。

  

  施工は8月17日の午前9時半からスタートしました。

  FTIは、この盆休み明けに近畿地方でいくつかの工事を請け負っているそ

  うで、その第一弾が当局のタワーおよびアンテナのメンテナンスでした。

  

  今回の保守・点検は「関ハム」の時に発注したのですが、FTIの事業所が

  ある八王子からは遠隔地での施工なので、こちらからは「ついでの際でイ

  イヨ」と緩い条件を付けてありました。

  まぁ半年ぐらいは待たされて、涼しくなってから連絡が来るのだろうと考

  えていたのですが、私が「盆休み」というナイスなタイミングでの実施と

  なりました。

  

  また、直前(お盆の最中)にローターの交換など「追加発注」をしましたの

  で部材が揃うかどうかを心配したのですが、それらはCD社から最寄のクロ

  ネコ拠点に直送されており、FTIは施工日の早朝に現地でピックアップし

  て施工地に向かうというワザで対応してくれました。

  

  さぁ、この日は天気が良すぎ真夏の厳しい条件の中ですが、作業は手際よ

  く進みはじめます。

  

  ☆まず、トライバンドの点検。

  

  普通の点検です。Hi

  しかし、エレメント支持スペーサーが樹脂製ですので、経年変化で16本の

  ビスのうち、2本が緩んでいました。

  アンテナを架設した際に渾身の力で締めたつもりでも、金属と樹脂をビス

  で止めた部分は、時々点検が必要です。

  

  ところで、このトライバンドはとても重く上げる時は苦労しました。もう、

  同耐圧の4eleなんて自分で引っ張りあげる気力は全くありません。

  (もちろん、人に頼むことはありえますし、今後はそうするでしょう。Hi)

  

  ☆50MHzの4ele-HB9CVの点検・保守。

  

  バランの交換を行いました。作業中の方はFTI・阿部さん。

  

  CD社のバランは50MHz帯はスペック外となりますが、耐圧の低いタイプは

  何とか使えます。

  しかし、RTTYなどでAFを追っかけると、交換時期が早まります。Hi

  

  ☆7MHz+WARCのDPを点検

  

  特に問題はありませんでした。

  ヤジロベエのような構造なので、良かったのかも知れません。

  

  ☆ローテーターの交換。

  

  RC5A-3を新調しました。

  当局は、さほど大きなアンテナを回しているワケではありませんが、一度

  コントローラーが故障したことがあり、交換時期と判断しました。

  

  ☆八王子から来た「FTI号」。

  

  各種タワーのメンテナンスやKTタワーの建柱時に、ワゴンで登場するのは

  以前と変わりがありません。

  今回はハイエースで一輪車とボウズが搭載されていましたが、当局のメン

  テの後、京都方面で自立型を1本建てる予定だそうです。

  なお、お泊りは、いつもの郡山近辺らしいです。Hi

  

  ☆いよいよタワーの保守・点検に。

  

  まず、ワイヤーとプーリの交換です。

  このあたりは田舎で空気が綺麗であることと、さほど大型のアンテナを使

  用しておりませんので、両方とも交換が必要なほど劣化しておりませんで

  したが、新品に交換しました。

  

  ☆ボルトの増し締め、塗装など。

  

  ブレスや、各セクションを連結しているボルトの締まり具合を点検し、必

  要な箇所は増し締めしました。重要箇所は念のため塗装しています。

  

  ☆一番下段まで終了。

  

  ここで、専門業者の仕事を見学していて勉強になるポイントがありました。

  根巻きの部分は、軽く塗装するだけでもズイブン効果があるようです。

  

  ☆保守・点検が完了。

  

  たいしたアンテナやタワーではありませんが、プロの手による定期保守と

  点検が無事完了。時計の針は午後2時を示していました。

  

  これで、世間のエレベーターよりは、格段上の安全が確保できました。

  

  ☆こんな燃えないゴミが出ました。

  

  ご覧のとおりです。

  ワイヤーは、まだまだ余裕で使える状態です。

  

  ☆コントローラーも交換。

  

  解る人は解っていたと思いますが、当局のRC5A-3は年代モノでした。

  コントローラーの電子部品が一度故障しましたが、モーター部分はまだま

  だ使えそうなので、スペアとして温存することにしましょう。

  

  ☆専門業者の定期保守・点検を終えて。

  冒頭でも述べたように自宅にタワーを建てて以降、日常的な保守点検は自

  分自身の力で行っていましたが、第三者の目と力でメンテナンスを受けた

  ことで、より安全が確固たるものになりました。

  

  もちろん、近畿地方にもワカマツなどの専門業者がありますので、そちら

  に依頼する方が手軽だと思います。

  私の場合、何年か前に紹介を受けた業者がFTIだったということと、彼ら

  が全国をサービスエリアとして営業活動していて、奈良の私が特に不都合

  を感じないので、お付き合いが続いています。

  

(C) 2001-2007 Hisa. All rights reserved.


Tower&Antenna