☆リサージュに惑わされて


  「温故知新」なんていう言葉がありますが、今回はオリジナルを小馬鹿に

  すると痛い目に遭う....と言う「オハナシ」です。

  

  ☆もはや化石。でも鎮座。

   

  私のRTTY遍歴は、PC-8001とXR-2211に中古のFL-101/FR-101という設備で

  始まりました。

  機器調整のため、ずいぶん時事の英文を読んだお陰で、就職の英語試験で

  苦労する事は全くありませんでした。ただ、PLLタイプの同調のクリチカ

  ルさと、NECのノイジーなPCには悩まされたものですが。

  

  続いて東野のアクティブ・フィルタータイプの端末を中古で手に入れまし

  たが、仕事がQRLLとなるとともに転勤が重なり、活用する事はありません

  でした。

  

  ごらんのTNC-24MKUとHM-101は転勤先の東京・トヨムラで購入したもので、

  TNC-231は帰阪後にニノミヤで購入したものです。

  HM-101なんて20年前に西伊豆スカイライン移動で大活躍しましたが、昨今

  のRTTY移動運用ブームを見ていますと、何とも言えないものがありますね。

  なにしろ移動運用と言えども、当時の交信相手はWかEUだけでしたから。

  

  ☆固定局を再開できればと思い。

   

  東京在住時代、いつか固定局を再開しよう....とコロナの上にあった店で

  購入して大改造したのが、このCO-1303Dです。

  タッチの差で1303Gを買い損ね、秋葉原中を探しても無かったので諦めて

  1303Dの改造となりました。

  時が経て、東京から大阪、そして奈良に転居してkW局を開設した際には、

  TNC-231と共にWWで活躍しましたが、今は「隠居の身」となっています。

  

  で、当時は気をつけないといけないのは、「CRTの焼きつき」でした。

  ST-6タイプのデモジュレーターの入力に信号を供給しておかないと、オシ

  ロのCRTの中心に「焼きつき」が生じてしまうのです。

  

  ☆この状態なら大丈夫。

    

  信号が入っていれば、焼きつきの心配はありません。

  

  ☆しかし、無信号となると。

   

  この状態で放置すると、焼きついてしまいます。

  うたた寝から目を覚まし、電源を切らなければなりません。

  

  しかし、冬のDXingはMMTTYとファン・ヒーターの登場で、かなりイージー

  になりました。

  CRTの焼きつきや、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険が大幅に減少

  したのですから。

  

  で、便利な世の中になり、シッカリと「抜かって」しまいました。

  

  ☆こんなマザーだと。

   

  これはASUSのマザーボードです。

  安物ではありません。

  

  オンボード・オーディオが搭載されており、オーディオ・カード機能が搭

  載されていまから、当然、使っちゃいますよね。

  

  ☆しかし、入力が無信号時でも。

   

  御覧のように、XYスコープが元気に反応しています。

  「焼きつき」の心配がありません....って言ってる場合じゃありません。

  と言うのも、オン・ボードのオーディオは、内部ノイズが大きいのです。

  ISAバスのサウンド・ブラスターでも、この100倍はマシでした。

  

  ☆その回避を図るが、名門の製品でも。

    

  右の写真の右端の小さなものがサウンド・ブラスターのUSBタイプです。

  しかし、名門の割にはノイズが多く失格です。

  

  ☆意外と安物のUSB音声アダプタの方が。

    

  安物の方が結果は良かったのです。

  これは、意外でしたね。

  しかし、ボディ・エフェクトがあり、動作が不安定な事も解りました。

  kW固定局で実用に供するには難があります。

  

  ☆では、外付けのアダプタでは?

   

  オンキョーの話題のブツを試してみたかったのですがWindows7と相性が悪

  いようで、日本橋の量販店の店頭に在庫はありません。

  そこで、サウンド・ブラスターの廉価な外付けUSBオーディオを試用して

  みました....

  

  ☆見覚えのある、なつかしい画面が。

   

  御覧のようにXYスコープは「点」になりました。

  そして忘れていたものを思い出しました。

  以前のMMTTYの「無信号時」が、こんな状態だったことを。

  

  IRQの設定などでサンザン苦労したISAバス時代のサウンド・カードも思い

  出しましたが、オン・ボードでは無く、独立したサウンド・カードは、PC

  筐体内といえども、意外とノイズに強かったようですね。

  

  冒頭で「温故知新」などという言葉に触れましたが、便利さに甘えて能率

  が落ちている事に、常に気を付けなければならないということを、改めて

  思い知らされた「サウンド・カードの交換」でありました。

  

  ☆ついでに....

    

  ある方が頒布しているインターフェースの無信号時を確かめた結果です。

  かなり酷い結果となりました。

  

  おそらく、USB/シリアル変換の機能部分とオーディオ信号のGNDが共通で

  あるからノイズが乗っているのでしょう。

  国内QSOならまだしも、これではDXには使えません。早速、改善するべく

  作業にとりかかりましよう。

  

  blogのタイトル「秋休みの工作」は、まだまだ続く事になりそうでありま

  すね。

  

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