☆既製品のUSBアダプター


  最近では、ノートPCじゃなくデスクトップPCですらシリアル・ポート(COM

  端子)が装備されなくなりました。

  単品で買うマザー・ボードでも、1ポート付いていたらマシという時代に

  なってしまいましたね。

  もう、USBをメインに考えなければならない時代となったようです。

  

  USB/シリアル変換は、FTDI社のチップを使えば自作も可能ですが、表面実

  装の小さなチップで自作するのは肩が凝ります。

  まだ年金生活者じゃありませんので、自分の「労働時間単価」を考えて、

  適宜、既製品を導入するのも悪い選択じゃ無いでしょう。

  

  年金と言えば、公的年金って、なんてズサンなんでしょうね。

  死んだ家族の死亡届を出さずに年金を受け取り続けていた「詐欺」野郎が

  世の中にイッパイ居るようですが、そんな奴の年金受給権は剥奪するべき

  でしょう。

  年金が無くても「塀の中」に収容されれば、死ぬまで生活が安定しますよ。

  

  ☆安い、USBタイプのアダプター。

   

  円高なので、microHAM社の「USB Interface V」やRIGblaster社の「Plug

   & Play」などを買い込もうと思っています。

  ただ、1台のPCのUSBポートに、これらのアダプターを複数台使用する事が

  出来なければ、私の目的に合致しません。

  

  ちょいと調べてみると、こういうアダプタはFTDI社などのチップを使用し

  ているようで、ツールを使用してチップのシリアルナンバーを書き換えれ

  ば、何台でもパラにぶら下げることが可能なようです。

  

  そこで、安いUSBアダプタで実証実験をしてみました。

  

  ☆実験は、こんな風に。

   

  「腐っても鯛....」じゃなく「腐ってもIBM....」のPCに、比較的安いUSB

  アダプタを2台接続しました。

  

  1台しか認識しないと思っていたのですが、あっさり2台とも認識してしま

  い、出だしから拍子抜けになりました。

  

  ☆SO2Rと設定したRTCLの、MAIN-MODEM側。

   

  こちら側は、動いて当たり前でしょう。

   

  ☆SO2Rと設定したRTCLの、SUB-MODEM側。

   

  RTCLのRADIO-1とRADIO-2を切り替えるだけで、期待通りの動作をしました。

  これじゃ面白くありませんねぇ....(笑)。

  

  いや、これなら、もうレガシー・ポートを温存する必要はありません。

  間もなくUSB3の時代も来ますが、無線機器や周辺機器の制御のためにPCにシ

  リアル・ポートを用意する時代も過去の話となるでしょう。

  

  ....と言いたいところですが、2台のアダプタはバージョンが違います。

  ひょっとしたら使用しているFTDI社のチップが違うから、別々の機器だと認

  識したのかも知れません。

  判断は、ご自分の責任で、どうぞ。

  

  ☆接続ケーブルぐらいは作ります....。

   

  と言いたいところですが、こんな工作をすると自らの老眼を再認識させられ

  る結果となります。

  

  Mini-DINや、13Pの標準DINプラグの半田付けが難しくなってきました。

  「こて」の位置と、「対象物」の位置を立体的に認識することが、難しくな

  ったようです。

  しかし、そこは人生経験。「心眼」で何とかなるものですね。(笑)

  

  ただ、このケーブルではリニアを稼動出来ないので、別の方法を取ることに

  しました。

  

  ☆これなら、リニアを使えます....。

   

  まず、下段のケーブルから。

  PSKやSSTVなどのAFSKは、IC-7000のACCジャックじゃなく、DATAジャックを

  使うようにします。

  ケーブルは、6PのMini-DINの4つの端子を相互接続します。

  ただし、これだけではFSKが使えません。

  

  次に、上段のケーブル。

  RTTYをFSK運用するために、「ミニ・ステレオ〜ミニ・モノラル×2」のケー

  ブルを用意します。

  EXTFSK.DLLで、FSKをDTRに出すようにすれば設定は完了ですね。

  

  今回の実験で使用したアダプタは、JN2AMD氏が作成し頒布しているものです。

  AUDIOラインにはトランスが入っていませんので、状況によりAFSK時には廻

  り込みが発生するかも知れませんね。

  

  また、今回、使用した無線機はIC-7000ですが、このような小型機に各種の

  接続ケーブルを繋ぐと、思わぬ不要輻射に悩まされることがあります。

  コンパクトに纏めた機器は、それなりに弱点があるものです。

  所詮は車載機....だと考えれば、クルマのような鉄の箱(シールド・ルーム)

  の中で使うのが「標準環境」であるのかも。

  

  ま、あと1年ほど経って、IC-7000でアナログのTV放送が視聴できなくなれば、

  そんなことは気にする必要も無くなるのでしょう。

  

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