☆無線機(IC-910)の修理


  無線機メーカーには、「HF屋」と「V/UHF屋」に加え「SHF屋」といった三

  つの派閥....じゃなく「系譜」があるそうです。

  ならば、このIC-910は、いかにも「V/UHF屋」が作りました....というよ

  うな無線機ですね。

  

  V/U機も個人的にはIC-7000のような造りのモノの方が好きなんですが、電

  話ゴッコが好きな方たちには受けないんでしょうかねぇ。

  

  ☆背面のジャックが壊れました。

   

  移動運用地でコンテスト用の設営がほぼ完成し、最後の部分である「無線

  機〜PC」間の接続をしているとき、「いや〜な感触」が。

  目視で確認すると電鍵接続用のミニ・ジャックがガタガタになっています。

  

  どういう偶然か、メーカーのサービスに詳しい人がCQを出していましたの

  で、故障の状態をお話しすると「よくある故障」のようです。

  プリント基板に取り付けたジャックの半田づけが外れてしまっているよう

  ですね。

  

  しかし、もっとシッカリした構造にしておいてもらいたいものですがね〜。

  

  ☆腑分け。

   

  コンテストの出鼻をくじかれた故障ですが、IC-910はメーカー調整からソ

  レホド時間が経っていないので、またサービスに入れるには勿体ない気分

  です。

  

  そこで、てめえで修理することに。

  

  これは、CWフィルターやDSPユニットを取り付けた際にイジッた事のある

  基板ですから、割と気楽に腑分けが出来ました。

  

  ☆故障箇所。

   

  ご覧のように、ジャックの部品が基板から浮き上がっています。

  部品の足の一本の半田付けが外れてしまっていました。

  

  気持ちだけ「半田をてんこ盛り」にするような感じで半田付けをして、

  修理は無事完了しました。

  

  ☆元に戻す。

   

  慎重に、元通りになるよう組み立てていきます。

  

  アルミダイキャストの筐体にICをクリップで取り付ける構造になっていま

  すが、気休めにシリコングリスを塗布しておきました。

  

  ☆ほとんど完了。

   

  ここまで来れば、ほぼ完了です。

  

  IC-910は1200MHz帯のために買ったようなモノですから、UX-910が入って

  いなければ、私にとっては無用の長物でしかありません。

  

  ☆修理完了。

   

  無事、元通りCWのキーイングが可能になりました。

  

  修理に出せば10k円弱は取られたと思いますので、少しはトクした気分に

  なります。

  もっとも、壊れるようなジャックの仕様にしてあるメーカーの思想には、

  胸糞悪いものを感じましたが。

  これじゃ、サービス対応も大変でしょうねぇ。

  

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