ン十年前に、高校の物理の実習の時間に登場したようなオシロスコープ
は現代の電子回路には時代遅れかも知れませんが、アマチュア無線の世
界ではまだまだ活用することが可能です。
いたずらココロを出して、骨董品を活用してみましょう!!
☆時代遅れの測定器群
簡単なAF回路を測定するのにはこれらの測定器で十分です。
少し工夫するとSSBなどの送信波形を見ることが可能になります。
☆背面に、なにやら追加されたコネクターが...
送信波形を見るためには、単にRF検出回路を追加してやれば良いのです
が、せっかくですから1970年代の手法を採りましょう。
ただし、写真のように背面にM座やロータリースイッチの取付け穴を開
けるのは、ハンドドリル程度では苦労すると思いますが。
☆古典的な「大きさの比較」方法。(ビフォー)
写真で「モノの大きさ」を伝える際に「タバコの箱」を比較対象として
添えてみました。
CO-1301Dの横にはハイライトなどが似合いだと思いますが、私はマイル
ドセブンな人なので、ご勘弁を。
☆オシロの内部。(アフター)
オシロスコープの内部は、こんな状態です。
回路的には、背面パネルに取り付けたRF検出部と、小さなユニバーサル
基板が全てです。
☆RF検出部
M座が二つ並んでいますが、そこらあたりから、ディップマイカ・コン
デンサーでRF信号を検出しています。
このコンデンサーは秋葉原のラジオデパートで購入しましたが、今でも
入手できるのでしょうか?
☆実用のために。(匠の工夫)
普通に使うだけなら、こんな工夫は必要ありません。
私はIC-PW1で1kWの免許を取得しましたが、kW局の波形モニターをする
場合は「電源ラインからの廻り込み」対策が必要でしょう。
もちろん、合法的なアマチュア無線局が悪いからではなく、このオシロ
スコープが安物なので高周波に対する「耐性」が無いからなのです。
☆17年も経ちました
このオシロスコープは、秋葉原のコロナの裏あたりの店で購入したもの
で、1991年の12月15日に購入し、21日には仕事場のボール盤で鉄のケー
スに穴を開けて改造しました。
私は、その当時は東京に住んでおりました。
IBM互換機でWindows3.0を走らせて、国際電話を使用して米国のノード
からインターネットに接続していたような頃だったような気がします。
以上、大韓民国のKimさん( HL5BMV)からのリクエストに応えて、オシロ
スコープの改造について追記してみました。
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