2002年の12月に購入したIC-756PROUも6年以上経過しました。
税務上の償却年数を経過しようとしていますが、個人の趣味で使用する機器
ですから、もっと「長〜く愛して....」やらなければなりません。(笑)
そこで、メーカーのサービス部門にて点検を受けることにしました。
☆帰ってきたウルトラ何とか....じゃなく、当局の主力機器。
四十を過ぎて、やっと奈良の田舎に戸建ての住居を構えましたが、おかげさ
まで無線機器の箱なども保存できるスペースが確保できるようになりました。
保守や修理でメーカーのサービスに搬入する際には、箱があると取り扱いが
楽でよろしいですね。
かつて東京に住んでいた頃は狭いアパート住まいでしたので、箱の保存場所
の確保に難儀したものです。Hi
さて保守に出していたIC-756PROUは、今年からスタートした「シルバー・
ウィーク」の前に作業が完了し納品されました。
このメーカー「I社」の大阪でのサービス部門の対応は比較的迅速ですが、
大阪に本社があるが故の結果なのでしょう。
今しばらくの間、創業者の井上徳三氏が生きている間は安心ですが、氏が没
した後のことは解りません。ひょっとしたら今以上に本社機能を東京にシフ
トしてしまうかも知れませんし....ね。
ちなみに同時期に保守定期点検に出した別のメーカー「Y社」の機器は、未
だ手元に戻ってきていません。
このメーカーは、大阪での保守・修理を廃止し東京でメンテする態勢となっ
たようですが、顧客から見ると「なめんなよ....」と言いたい話です。
創業者の長谷川氏が亡き後時間が経て、ついには外資に身売りしたようです
が、「外資」を言い訳にして顧客を大切にする姿勢を忘れると、先は長く無
いように思えます。
そういえば、「T社」に至っては、かつての隆盛の影も形もありませんし、
今は現用機としての機器を所有していませんのでメンテナンスでお世話にな
ることもありませんが、「Y社」並み以上の厳しい状況なんでしょうか。
他にヤル事もないので「アマチュア無線」をしながら老いて行く私ですが、
こんな状況を鑑みると、20年後には日本の無線機メーカーも無くなってしま
っており、英語の取説を眺めながら「K-5」と「Ameritronのリニア」を使用
しているように....思えます。
☆点検の結果(概略)。
帰ってきた機器には修理伝票と交換された素子が付いていました。
6年というものは「あっ」という間に過ぎるようでもありますが、ソレナリ
に長い期間であります。
大切に使用していたので見かけはピカピカな機器でも、経年劣化は確実に発
生しています。
点検で交換部品の一つも無ければ「それは手抜き点検」なのかも知れません
が、今回もメーカーでは「ちゃんとした点検」をして頂いたようです。
☆点検の結果(詳細)。
その問題点は、またまた「ヤンガー・ステージ」でした。
PAのドライバー・トランジスターが相当劣化していたようですが、電力増幅
部の前段素子がヤラレルのが我が家の無線機の通例のようです。
PA段は保護回路を設けたり設計上も余裕を見てあるのでしょうが、ヤンガー
ステージはそういう余裕が無いのでしょう。
IC-7800などが、どうなっているのかは知りませんが、庶民が使うICOMの機
器は受信状態での「発熱」が尋常ではありません。
YAESUのFT-400SやTRIOのTS-510Sほどではありませんが、布団を掛けると火
燵の代わりになりそうです。
その熱は素子の劣化を促進します。
触ると火傷するような高温で使用する12BY7Aは、人間の子供が「生まれてか
ら成人するまで」使えたものですが、最近の素子の「ヤンガーステージ」は、
どうなってるんでしょうかねぇ。
☆今回の報告書。
実はサービスマニュアルを持っていますので自宅でメンテナンスをすること
も可能ですが、測定器の精度維持コストや所要時間などを考えると、メーカ
ーに整備を依頼したほうが遥かに安くあがります。
定期検査制度が無くなって久しくなりましたが、自主的に無線機器の点検を
実施しておけば近所の「痛い人」のクレーム対応にも力強い味方となる時も
あるでしょう。
☆現役復帰。
主たる無線機器は現役復帰しましたが、この連休も「植木の手入れ」で忙し
く、とても「無線三昧」な生活は送れませんでした。Hi
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