中古のブツが弱いところは、経年変化に起因する故障です。
たとえば、もし「あの高級車・ベントレー」が手に入りウレシイなぁーっ
て思っても、デートリッヒがヘプバーンと競演した映画に映っていたよう
年代のブツでは、もはや実用に耐えない粗大ゴミかも知れませんね。
無線機も、いくら高級機だと言っても保守部品が無くなればソレマデ。
最近はレストア・ブームとか言われますが、若い金欠な頃に憧れた無線機
をピカピカの状態に戻して「これ見よがし」に並べる趣味も、私は解らな
い年代ではありません。
大学生時代にはバイト料を貯め、憧れのFL/R-101ラインを中古で買いまし
たし、社会人になってからはTS-830ラインを揃えたりしたものです。
しかし、機械は現用に供してこそ価値のあるもの。
体中にシリコンなどを埋め込む趣味の悪い美容整形をするように、模造品
のパーツでデコレーションした無線機は「飾り」になるかも知れませんが、
機械としての実用価値は感じられません。
☆経年変化による独眼流。
無線機には「照明用の電球」が使用されています。
これは、経年変化で明らかな結果を出してくれます、そう「タマ切れ」。
高野街道を走るクルマの振動に最初に負けたモノは「電球」でありました。
きょうびは電球ではなく発光ダイオードだとか。
リストラ対象社員が「サヨナラ満塁逆転優勝決定ホームラン」を打ってし
まったのに対し、労使とも納得できるような処遇が出来なかった「日亜」
の白色発光ダイオードでも入れておけば「ナウいヤング風」なのかも知れ
ませんが、ここは、あくまでオリジナルに拘りたい....。
☆サービス経由で買って来た「電球」を。
かつては、ヤエスでもトリオでもサービスセンターには「面白いもの」や
「イキなもの」がありましたが、昨今の経営方針で消えてしまったような
気がします。
特にヤエスってのはサービス部門で静かに提供される「妙な改造キット」
がありましたよね。
☆純正部品で、キレイに修復。
はい、キレイに元通りになりました。
ムギ球を使用するようになってから、修理が面倒になりましたね。
真空管の時代は、ソケット式だったので交換が簡単でした。
タマの交換....。
いずれは、液晶のバックライト交換に取って代わられるメンテナンスなん
でしょうけどネ。
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