以前、「ハッタリ半蔵くん」(FCZ研の1石マイクコンプレッサー)を作り
ましたが、まさに「DX-Pull-ON」的な音質であるのは、前述の通りです。
しかし今日では、コンプレッションをブイブイ掛けて、缶詰の底から叫ん
でいるいるようなSSBの電波は皆無となりましたので、少し時代錯誤な音
であります。
元々、主たる目的は「IC-726のマイクアンプがゲイン不足」なのを補う事
なのですから、「増幅しながら、軽くピークを抑える」事を目標として、
「ハッタリ」じゃ無いマイクアンプを検討してみました。
☆マイクアンプ、三題。
先ず、右下がFCZ研のマイクコンプレッサー。
→シンプルでよろしいのですが、もはや音質が古典的です。
次に、右上が二石マイクアンプ。
→単なる20dBのマイクアンプなので、ピークが目障りです。
そして、ケースの中が今回採用したTA2011Sを使用したマイクアンプ。
→ALCが内蔵されているので、レベル管理が「お気楽・極楽」です。
→ALCの時定数を変えてリカバリ・タイムを小さくすると、所謂Pull-ON
的なハッタリ音になりますが、それほど平均変調度が向上しない..。
→「いちびって」結合コンデンサにミューズコンを使用しましたが、こ
れで音質が変わると言う物でもありません。
☆完成したマイクアンプ(コンプレッション時定数2段切替)
ALCのリカバリ・タイムを2段切替にしました。
普段は総合的なレベルを制御するように働き、ここ一番と気合を入れて叫
ぶ際にはピークを叩くような感じで作動させる事が出来る....ハズです。
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