エコナ....じゃなく、エコな移動手段を見学。


  我が家の近所に近鉄の「五位堂検修車庫」があります。

  車両の定期点検や修理をはじめ再塗装などまで行っている拠点だそうです

  が、そういえば近鉄線のどこかで事故が起こった数日後には「わけありな

  電車」がブルーシートを掛けられた状態で留置されている姿を見かけたり

  するものです。

  日ごろ、電車を利用する上で気が付くことのない「裏方整備作業の拠点」

  なんですね。

  

  さて、年に一度その検修車庫の内部が公開される日があり、所謂「鉄ちゃ

  ん」や子供を連れた親子で賑わいます。

  私も当地に転居して来ておよそ10年ほど経過しましたが、今年は他の行事

  と重ならなかったので、やっと訪れる機会に恵まれました。

  

  ☆五位堂検修車庫の正面。

   

  いつもは通勤電車の車窓から見る五位堂検修車庫。

  裏側(大阪線の線路沿い)からしか見たことが無かったのですが、表から見

  ると、なおさら「工場っぽい」風景ですね。

  

  さて、お客さんは....と言うと、小さな子供を連れた家族連れが大半で、

  「鉄っちゃん」は少数派のようです。

  ま、検修車庫の中に入れば、車輪の「ちくわ」とクーラーカバーの「かま

  ぼこ」がごろごろしているでしょうから、「てっちゃん、てっちゃん、か

  ねてっちゃ○....♪」

  な状況には違いがありませんが....。

  

  ☆いかにも....な光景。

   

  近鉄は、私鉄では特急車両のバリエーションが豊富な鉄道です。

  新幹線が優等列車の主力となったJRよりも、いろいろな種類の車両形式が

  楽しめる場合が多いのかも知れません。

  

  これらの車両の奥にも、架線工事用の車両などが展示されていましたので、

  全部見て回ると疲れてしまうでしょう。

  

  そうそう、かね「てっちゃん」といえば「関東煮」にはハンペンも入れた

  いところですが、線路の上にちゃんと転がっていました。

  

  ☆喰えないハンペン。 

   

  関東煮に入れて喰うことは出来ないハンペンです。(笑)

  喰えませんが、冒進事故を防いでくれる座布団なので、とても重要なので

  あります。

  確か、ATS地上子って言うんでしたっけ....。

  

  ☆古い電車も展示されています。

   

  検修車庫の中には、古い電車が静体保存されていました。

  詳しいことは私には解りませんが、きっと歴史的に価値のあるモノなので

  しょうねぇ。

  

  ☆車庫だから、電車も休憩中?!。

     

  特急電車とか急行電車があるのは知っていましたが、「休憩電車」という

  モノがあるとは知りませんでした。

  近鉄には「鮮魚列車」が走り、「電気検測車」とか「電動貨車」などとい

  った特別な車両が多数あります。

  ひょっとしたら、あっと驚く21世紀の新型電車なんでしょうか?

  

  しかし、この「休憩電車」って何なんでしょうか?

  まさか、車庫に置いてあるから「休憩中の電車」だ....って言うワケでも

  無いでしょうに。(笑)

  

  ☆休憩電車とは....

   

  実は、会場を訪れたお客さんに、疲れたら座ってね....と座席を提供する

  ための「休憩場所」だったのです。

  

  うーん、深読みして失敗しました....。

  

  まぁ、子供連れも多いので、敷地内の芝生を公開したり、カラの電車を用

  意したりと、主催者もイロイロ気を使っていますね。

  気を使う....といえば、五位堂駅からの路上誘導も大変なようでした。

  もちろん、会場内は修理工場ですから危険がイッパイであり、関係者の方

  々は大変だったと思います。

  年に一度しか一般公開されないというのも、わかるような話ですね。

  

  ところで、来年はVXを対座シートにして鍋を喰えるようにした「宴会電車」

  や、伊勢海老をつかみ放題できる「鮮魚電車」が望まれるところです。(笑)

  家族連れの場所なので「花電車」はダメでしょうが....。(爆)

  

  ☆広い検修車庫の建物の中は....

   

  野球ができそうな広い建物の中には、特急電車がゴロゴロ転がっていまし

  た。

  新型車両の奥では、やや旧型となった特急車両が整備されていましたが、

  先日、当局が行なった「アンテナ・カプラーの塗装保守」と同じような事

  をやっていましたが。(笑)

  車齢が高くなった車両が化粧を落としたスッピンの姿は、見ない方が良い

  のかも知れません。

  

  建物の中では「床下ピット見学」とか「電車と綱引き」なんて定番のイベ

  ントが催されていましたが、検修車庫の方々が「手作りで作った」と思わ

  れる「いろいろな電鈴を鳴らしてみよう〜」のようなコーナーの方が子供

  には人気があったようです。

  理屈はともかくとして、自分の手でチンチンとベルを鳴らしたり、マスコ

  ンをゴリゴリ動かすのは楽しいことでしょう。

  世間には「ネズミーランド」とか「UFJスタジオ」とかいった有料のテー

  マパークもありますが、仮想世界ではなく「現実の世界」のテーマパーク

  の方がインパクトがあるのかも知れません。

  

  ☆兼「てっちゃん」のお買い物。

   

  コアなグッズを、つい買ってしまいました。

  売店では「つり革」を薦められたのですが、毎日ぶら下がりながら通勤し

  ているモノなんか、誰が買うものですか。(笑)

  

  最寄の駅名が入ったキーホルダーや携帯ストラップは、イヤな上司からの

  気分しだいの残業命令から逃れられる護符には....ならないでしょう。

  廃車から取り外した車内表示板をパロッて「社内通報装置」なんてものを

  作ってもイケませんよ。

   →下のボタンを押すと内部通報窓口のブザーが鳴ります

    両刃の剣を理解した上でのチクリのほかは押さないでください....

  なーんちゃってね。

  

  しかし、せっかく車庫があるんだから、五位堂を特急停車駅にしたり、当

  駅仕立の「座れる通勤電車」は実現しないものですかねぇ。

  

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