軽量なインバーター式発電機は「少し歳を取ったから重い物を持つのが
億劫になりつつある私」には優しい機械なのですが、無線家にとっては
大敵であるノイズの問題があります。
ノイズと言ってもエンジンからの「騒音」では無く、「電波」として放
射あるいは伝導することにより「受信障害」に至る種類のノイズのこと
です。
☆メーカーオプションの「気休め」なノイズフィルター。
白い筒状のモノが純正のノイズフィルターですが、これは「気休め」程
度の効果しか期待しない方がよろしいようです。
☆ある程度、効果があるのは....
当局(1kW局)のRFI対策で活躍したノイズフィルターです。
別掲のテストでは、そこそこ効果が確認できましたが、フィールドでは
あまり使用しておりません。
なぜならば、アンテナの種類・架設状態と、アンテナと発電機の位置関
係を適切に選べば「PCに接続するUSB機器」が発生するノイズのレベル
以下に持ち込める場合が殆どであるからです。
HFの14MHz以上やV/UHFですとビームアンテナなどをマストの上に架設す
るため、アンテナの指向面(開口部)から発電機やコードリールを「かわ
す」ことは容易なことです。
7MHz以下の逆Vなどでも、エレメント直下に発電機を設置し、コードリ
ールをエレメント直下に這わせると良好な結果が得られます。
また、このコンセント・タイプのフィルターが防水・防滴仕様では無い
ことも、使用頻度の少ない要因となっています。
ただ、私の発電機は、イグニッション・ケーブルに銅箔テープを巻きつ
けシャーシ・アースへ落としてありますが、その効果も考慮しなければ
ならないでしょう。
ところで、V-5jrやバターナットなど垂直系のアンテナとなると、ノイ
ズフィルターの効果を期待したくなる場合がありますね。
☆防水じゃなく、防滴でもないけれど。
TDKのノイズ・フィルターをタッパーに入れたものです。
時には、こういうものが活躍する場合があります。
フィルターのアースの処理は、その場で試してみて、最も効果的な接続
を選んで使用しています。
まず、発電機のシャシ・アースと接続し、次はアース棒を追加します。
しかし、場合によっては何も繋がない方が良いことも。
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