2004年度 奈良V・UHF 

  ソロソロ景気も回復基調だとか....。

  ここ最近、職場でも海外旅行に行ったハナシをヨク聞くようになりました。

  私の直近に座っている新婚さんも、新妻と共にワイハで楽しい時を過ごさ

  れた....ようです。

  しかし、世の中を支える??「中年ヲジ」も黙って負けてられませんので、

  予定には無かったのですが「奈良V・UHFコンテスト」に、奈良のリゾート??

  「野迫川村」から急遽フルタイム参加する事にしました。

  

  今回のコンテストは、丁度「お盆」ですので....

  高野の霊場で夜を明かし、若くして「この世」から旅立った身内の者や、

  職場の同期を偲んで見るのも悪くありませんネ。

  (うーん、「能勢がわ」って地名が、イロイロな霊を呼ぶかもネ?)

  

  ☆ガソリン臭い車中旅

  国道168号を走ってると、ナンだかガソリンの臭いがしてきます。

  このまま走ると「空母・大鳳」のように「爆発轟沈」になりかねませんの

  で、速やかに停車し、搭載しているガソリンタンクを調べてみましたが、

  何も異常はありません。

  なんで、なんで〜??、と思いつつ現着し、設営を始めると....

  

  ☆発々のエンジンが掛らないゾ!!

  

  新品の発動発電機は、慣らし運転が完了してアタリが付くまで、空気の薄

  い高地での始動が「やっかい」なのは常識ですネ。

  しかし今回は、もっと初歩的な失敗をしたのです。

  

  ☆オイルは交換したけれど....

  

  どういう訳か、先日のオイル交換の後、エンジン・スイッチを「作動」の

  ままにしてあった様です。

  これでは、燃料タンクからキャブへ燃料を供給するコックが開いた状態の

  ままになりますから、標高差が激しく曲線の厳しい国道を走ると、キャブ

  からガソリンが漏れて、車中が臭くなるのも当然です。

  これじゃ当然、プラグも濡れてしまっているナァ...。

  

  ☆しかし、外せないプラグ。

    

  先日まで使用していたEB-550のプラグレンチを持参していましたが、サイ

  ズが違うため、プラグを外せません。ちなみに右が、Eu-9i用です。

  

  ☆プラグのように濡れるだけじゃ無く、溢れるのはアソコ....だ!!

  

  良い子は悪い想像をしちゃダメですよ。

  濡れて溢れるのは「キャブ」ですからネ!!。

  

  上からプラグを抜けないのなら、横から....

  ということで、早速、ドライバーだけで「開放」できるキャブからガソリ

  ンを抜きにかかると、オイル混じりのドロドロの液体が流れ出ました。

  濡れる・溢れる....と言うよりも、混合ガソリン状態の液体が詰っていた

  のでしょう。

  

  キャブからガソリンを抜きながら、エイヤッとスターターを引くと「ブル

  ルルンッ」とエンジンが始動しました。

  イエローキャブのお姉さんがブルルルン....、となれば「天国」ですが、

  発々のキャブの状態を加減しながら、プラグが乾くまでに一体何回ほどス

  ターターを引いた「汗だく地獄」だったか....。

  まぁ、お盆に相応しい、天国と地獄からの話題です。

  

  ともかく、キャブレター式の発動機ならば、中年ヲジ達は必ず始動させる

  ウデがあるのデス....よ。

  

  ☆無事、始動した発電機。

  

  ちなみに、後方の「シミ」は夏の日焼の跡ではありません。

  当然ですが、ハイシーを飲んでも改善はされません。

  これは、オイルが混じったガソリンをキャブから抜いた際に流れた液体の

  シミですが、この程度で環境への影響をブツクサ言うゴ仁も居るんでしょ

  うナ....。

    

  ☆ここにも注意。

  

  旧型のホンダ製発電機から乗り換えた人には、陥るアナが二つあります。

  その一つは燃料コックを兼ねた「エンジン・スイッチ」で、私もハマりま

  した。

  そして、二つ目は「燃料キャップ」の「空気弁」です。

  これを開けておかないと、じきにエンストします。

  

  ☆余裕の設営のハズが、大きく狂う。

  

  やっと、アンテナが建ったのが19時過ぎ。

   28MHzはズボラしてエレメントを減らした2ele-HB9CV。

   50MHzは元から2ele-HB9CV。

   144MHz〜UPは、安直な3バンドGP。

  こんな手抜きアンテナだったのですが、その姿を現した頃にはコンテスト

  が始まった後でした。

  この後、初日の部は24時まで続きますが、1時間ごとに車内で設備を整え

  ながらの気ぜわしい運用。

  夜半のコンテスト終了後は、オリンピックの女子サッカー試合をテレビ観

  戦しながらの車中泊でした。

  もちろんテレビのチャンネルは、3ch(JOCK-TV、国営・名古屋)です。

  

  ☆今回の設備(無線機)は....コレ↓

  

  翌日の早朝は雨が激しく、雷鳴が足元から聞こえてきます。

  もう撤収して帰ろうか....とも思ったのですが、撤収すら出来ない環境の

  元、車中にてゴロゴロと時を過ごすと....

  ヤマの天気の傾向どおり、雨は小止みになりました。

  そこで、気を取り直しコンテストを続行です。

    

  これは、撤収を考え、車中を一度片付けてから再展開した後の風景ですが、

   1.電波時計がありますネ。

   2.50MHzのゲタは、40W程度のしか出ないHL-66V。

   3.144/430MHzはFT-817+ゲタがHL723DXなので絞り出しても20W。

    (半時間もランニングしてると、817が「伸び」てしまう)

   4.1200MHzはUTV-1200B2P。

  しかし、まぁ....、何て貧相な設備なんでしょう。Hi

  

  ☆撤収は、迅速・綺麗に。

  

  コンテスト終了後、約一時間で、ご覧の通りです。

  「撤収のUIC」は道路にシミは残しますが、ゴミは残しません。

  ついでに、誰かが捨ててあった周囲のゴミ拾いもして、さぁ下山です。

  

  ☆その時、空は?

  

  ポツリ....、ポツリ....と雨粒が....。

  雲が目線の下にも見えますね。

  

  ☆どこかのマキノ会長じゃないけど、少しダケ....後評。

  奈良V・UHFコンテストは、県内と近県、および隣接エリアからの参加局し

  か期待できないコンテストですので、ゲインを犠牲にしてもアンテナの指

  向性緩めにする計画でした。

  これが28〜144MHz帯で大正解でして、昨年よりはスコアが上昇。

   28/144MHzでは、2000年以降の記録を更新

   50MHzでは、2000年以降で歴代3位ぐらいかな?

   430MHzは、雷雨による運用中止時間帯が、悪方向に効く。

   1200MHzはアンテナの利得が低くなったため、反射波等を拾えず。

  と言う事で、逆に430MHz以上は大幅にスコアを下げています。

  

  ☆帰り道は、近道・寄り道・獣道。

  

  右手が、国道168号線の崩壊現場「大塔村・宇井地区」です。

  「クエ」た場所を真正面から見ると、生きた心地がしませんよ。

  

  ☆川を埋めて作られた「即席の橋」を渡る。

  

  迂回路として、天の川を堰き止めて作った道路がありました。

  

  テレビのニュースで、道路崩落の瞬間が放映されていましたが、この辺り

  は大規模な道路の改良工事が行われている箇所であり、被害の大きさの割

  には、迂回路の整備も比較的迅速であったようです。

  例えるならば、関東大震災の際の「鉄道連隊」の現代版かも....。

  

  しかし、現場に行くと、いろいろ見えてくる事もありますが。

  

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