2004年度 フィールドデー・コンテスト。 

  

  今年も吉野郡の「いつもの場所」からフィールドデー・コンテストに参加

  しました。

  

  移動地に向かう際、五條市から渓谷の国道に入る頃には夏の夕立に遭遇し、

  激しい稲光と大粒の雨。

  しかし所詮は夕立。新天辻トンネルを抜ける頃には雨粒が小さくなり、空

  も明るくなる....と言うものです。

  雨粒が気にならなくなった頃に現場入りし、設営を開始。

  それでも十分な余裕を持って、設備は整いました。

  

  さて、今回の移動運用の目的は、コンテスト参加もさることながら、先日

  購入したインバーター式発電機が、無線の移動運用に適しているのか否か

  の「私なりの」検証となります。

  

  ☆やっぱり、ホンダは「赤色」だったよなぁ....

  

  例によって、タイコでアンテナから離した発電機です。

  カラーとしては、赤色の方が良かったかなぁ....と思いますネ。

  

  ☆インバーター式発電機の検証と対策

  

   1.無線通信に対するノイズ。

    今回は21MHzでの運用ですが、当該バンドでは殆どノイズは聞こえま

    せんでした。

    しかし、ローバンド....は勿論ですが、さらに低い周波数の中波ラジ

    オをAMで聞くと結構ノイズがあります。

  

    効果的な対策

     発電機と無線機器の間にラインフィルターを挿入すると、中波帯で

     も、ノイズは完全に抑えられました。

     フィルターの挿入箇所でノイズ抑制効果は大幅に変りますが、RFI

     対策のセオリーを応用すればよろしい。

  

   2.騒音、燃費、使い勝手。

    さすがに900VAの発電機ですから、定格動作させると騒音が気になり

    ます。

  

    効果的な対策

     エコ・スロットルを作動させると、かなり静かになる。

     但し、負荷を軽くしないとエンジン回転数がスグ上昇してしまう。

  

   結論としては、適切なノイズフィルターを使用し、法定出力の負荷を使

   用する限りにおいて、無線の移動運用に対しても大丈夫なようです。

  

  ☆久しぶりに登場!!、「21MHz・HB9CV」を投入

  

  普段使用している28MHzの3eleは、簡単に21MHzの2eleに変更する事が可能

  なように、少し手を加えてあります。

   →導波器と反射器のエレメントと、位相給電線を延長する。

  この21MHz仕様は、10年ほど前の「神奈川」・「千葉」・「埼玉」の各コ

  ンテストで活躍させた実績があります。

  

  隣の山に移動している局をサイドで切る目的と割り切れば、十分な価値が

  ありますが、例えるならば、テレビのゴースト対策アンテナみたいな使い

  方でしょうか。

  

  コンテスト開始前にヒマだったので、21.270のSSBでCQを出すと4Z5AOから

  一発応答があり、気分良くコンテストに突入できました。

  山上のフルサイズアンテナは、ヨク飛びますね〜。

  

  ☆月並みですが、今回のために新調しました。

  

  いつものブリアンプ・シリーズです。

  トランシーバーが骨董品ですから、この程度のプリアンプを入れてもデメ

  リットは全くありません。(利得15dB程度、老人の補聴器みたいなもの)

  今回は50W出力の「ハイ」パワー部門ですから、ノイズレベル・スレスレ

  の信号をプリアンプで拾い、呼び倒さなければならないのです。

  

  しかし、このタイプのプリアンプも数が増えました。

  そのうち、6Band「PRI.」が完成しそうですが、特記ModeはCWかな。Hi

  

  ☆いつもの光景....

  

  ご覧の通り、ラインナップは「IC-726と受信用プリアンプ」のみです。

  出力監視はMFJ-945アンテナチューナーで行い、法定空中線電力50Wに規定。

  ロギングは「銀杏印の赤門ログ」を「国際事務機の卓上計算機」で稼動さ

  せているのも、いつものとおりです。

  発電機がインバーター式ですので、インバーター式の安定化電源は出番が

  無い....ような状態です。

  

  ☆総括

  この日は、プロ野球の「巨人-阪神」戦、NHKの懐メロ特番、それに中国で

  行われていたサッカーの国際試合「日本-中国」戦が、テレビで放送され

  ていました。

  因果関係は不明ですが、何となく23時頃までは「固定局」の出現が少なか

  ったような気がします。

  (私も、23時まではIC-3ssで名古屋の11chを見ながら....でしたが。Hi)

  

  この21MHzは、1973年に私が開局した頃の常用周波数ですから、電波伝搬

  の特性は知り尽くしていますが....

  

   山の上に登る事で標高を稼ぎ、フルサイズのビームアンテナを使い、

   50Wのハイパワーを出し、TVIを気にする事も無いフルタイム運用。

  

  これは、何度やっても気持の良いものですね。 

  

  ☆今回のオプション

  どこぞの放送局は「撤収の○×△」と呼ばれているそうですが、撤収作業

  が早いのに越した事はありませんネ。

  今回は「撤収のUIC」として、サッサと撤収した後は、野迫川温泉を目指

  しました。

    

  1999年に28MHzで全国一位になった時は、帰還途中に「花園温泉」に入浴

  してから帰りましたが、あれから5年。今回は「野迫川温泉」に入浴です。

  

  村役場から平を経由する細い道を走ると、野迫川温泉は「秘境」な感じも

  しますが、夏季に高野龍神スカイラインから繋がる道を経由すると、整備

  され過ぎていて面白くありません。

  

  しかし、どのような道でも、冬季になると「私が何故ジムニーとか、軽ワ

  ゴンの4WDターボ」に乗るのかが、誰にでも解るようになるのです....。

  (実は、アタシは地元の人)

  

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