今年も吉野郡の「いつもの場所」からフィールドデー・コンテストに参加
しました。
移動地に向かう際、五條市から渓谷の国道に入る頃には夏の夕立に遭遇し、
激しい稲光と大粒の雨。
しかし所詮は夕立。新天辻トンネルを抜ける頃には雨粒が小さくなり、空
も明るくなる....と言うものです。
雨粒が気にならなくなった頃に現場入りし、設営を開始。
それでも十分な余裕を持って、設備は整いました。
さて、今回の移動運用の目的は、コンテスト参加もさることながら、先日
購入したインバーター式発電機が、無線の移動運用に適しているのか否か
の「私なりの」検証となります。
☆やっぱり、ホンダは「赤色」だったよなぁ....
例によって、タイコでアンテナから離した発電機です。
カラーとしては、赤色の方が良かったかなぁ....と思いますネ。
☆インバーター式発電機の検証と対策
1.無線通信に対するノイズ。
今回は21MHzでの運用ですが、当該バンドでは殆どノイズは聞こえま
せんでした。
しかし、ローバンド....は勿論ですが、さらに低い周波数の中波ラジ
オをAMで聞くと結構ノイズがあります。
効果的な対策
発電機と無線機器の間にラインフィルターを挿入すると、中波帯で
も、ノイズは完全に抑えられました。
フィルターの挿入箇所でノイズ抑制効果は大幅に変りますが、RFI
対策のセオリーを応用すればよろしい。
2.騒音、燃費、使い勝手。
さすがに900VAの発電機ですから、定格動作させると騒音が気になり
ます。
効果的な対策
エコ・スロットルを作動させると、かなり静かになる。
但し、負荷を軽くしないとエンジン回転数がスグ上昇してしまう。
結論としては、適切なノイズフィルターを使用し、法定出力の負荷を使
用する限りにおいて、無線の移動運用に対しても大丈夫なようです。
☆久しぶりに登場!!、「21MHz・HB9CV」を投入。
普段使用している28MHzの3eleは、簡単に21MHzの2eleに変更する事が可能
なように、少し手を加えてあります。
→導波器と反射器のエレメントと、位相給電線を延長する。
この21MHz仕様は、10年ほど前の「神奈川」・「千葉」・「埼玉」の各コ
ンテストで活躍させた実績があります。
隣の山に移動している局をサイドで切る目的と割り切れば、十分な価値が
ありますが、例えるならば、テレビのゴースト対策アンテナみたいな使い
方でしょうか。
コンテスト開始前にヒマだったので、21.270のSSBでCQを出すと4Z5AOから
一発応答があり、気分良くコンテストに突入できました。
山上のフルサイズアンテナは、ヨク飛びますね〜。
☆月並みですが、今回のために新調しました。
いつものブリアンプ・シリーズです。
トランシーバーが骨董品ですから、この程度のプリアンプを入れてもデメ
リットは全くありません。(利得15dB程度、老人の補聴器みたいなもの)
今回は50W出力の「ハイ」パワー部門ですから、ノイズレベル・スレスレ
の信号をプリアンプで拾い、呼び倒さなければならないのです。
しかし、このタイプのプリアンプも数が増えました。
そのうち、6Band「PRI.」が完成しそうですが、特記ModeはCWかな。Hi
☆いつもの光景....
ご覧の通り、ラインナップは「IC-726と受信用プリアンプ」のみです。
出力監視はMFJ-945アンテナチューナーで行い、法定空中線電力50Wに規定。
ロギングは「銀杏印の赤門ログ」を「国際事務機の卓上計算機」で稼動さ
せているのも、いつものとおりです。
発電機がインバーター式ですので、インバーター式の安定化電源は出番が
無い....ような状態です。
☆総括
この日は、プロ野球の「巨人-阪神」戦、NHKの懐メロ特番、それに中国で
行われていたサッカーの国際試合「日本-中国」戦が、テレビで放送され
ていました。
因果関係は不明ですが、何となく23時頃までは「固定局」の出現が少なか
ったような気がします。
(私も、23時まではIC-3ssで名古屋の11chを見ながら....でしたが。Hi)
この21MHzは、1973年に私が開局した頃の常用周波数ですから、電波伝搬
の特性は知り尽くしていますが....
山の上に登る事で標高を稼ぎ、フルサイズのビームアンテナを使い、
50Wのハイパワーを出し、TVIを気にする事も無いフルタイム運用。
これは、何度やっても気持の良いものですね。
☆今回のオプション
どこぞの放送局は「撤収の○×△」と呼ばれているそうですが、撤収作業
が早いのに越した事はありませんネ。
今回は「撤収のUIC」として、サッサと撤収した後は、野迫川温泉を目指
しました。
1999年に28MHzで全国一位になった時は、帰還途中に「花園温泉」に入浴
してから帰りましたが、あれから5年。今回は「野迫川温泉」に入浴です。
村役場から平を経由する細い道を走ると、野迫川温泉は「秘境」な感じも
しますが、夏季に高野龍神スカイラインから繋がる道を経由すると、整備
され過ぎていて面白くありません。
しかし、どのような道でも、冬季になると「私が何故ジムニーとか、軽ワ
ゴンの4WDターボ」に乗るのかが、誰にでも解るようになるのです....。
(実は、アタシは地元の人)
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