LoTWとは「Log of The World」、すなわち「ARRLのDXCC」における交信証明を、
従来の紙ベースの交信証(QSLカード)によるものに加え、ネット上のデータ
ベースによる交信記録の照合でも行えるようにした比較的新しいシステムです。
今日でも、世界の多くの国々には、さまざまな理由により「郵便」が確実に届
かない地域が存在します。
しかしながら、郵便送達が不確実な場所でも、携帯電話や衛星電話などの回線
を経由して添付ファイルのある電子メールをやりとり出来る時代となりました。
従って、このLoTWは、いつまでも「紙ベースの交信証明(QSLカード)に固執し
ていたら時代に取り残されてしまう」というARRLの危惧の表れと、紙の交信証
明にこだわる老害の声を抑え世の中の実情にあわせた英断でもあると言えるで
しょう。
さて、紙の交信証でDXCCなどのアワードを申請する場合、その交信証が本物か
どうかの「現物審査」を受けることになります。
しかし、巷の「審査」なんて言うと、どこの世界でも「権威」を曲解した「気
難しくて難癖のある審査窓口担当者」に悩まされることになります。
TSSだとかISOあるいは証券取引所のような団体の「えっへん、おっほん....」
と必要以上に偉そうにするバカどもに困らされたり不愉快な思いをさせられた
経験のある人は、決して少なくない事でしょう。(↑一部分は白色の文字デス)
なにしろ昨今の各種申請における対応や審査なんて、「お役所」の方がズッと
マシですからねぇ。
そういうことも含め古くから、いろいろな問題点を指摘されていたARRLのDXCC
ですが「癖のある審査員」に左右されるハードルを排除するシステムを作った
と言う意味では画期的で、これを使わない手はありませんよね。
☆LoTWでDXCCを申請してみました。
手続きは、まことに簡単でありました。
電子承認は、どこの馬の骨か解らない若造の顔色を伺いながら「審査して頂く
必要」なんて微塵もありませんから、精神的にも良いシステムですね。
(生きているのかどうか解らない老人に、偉そうに対応されることも)
世界中のアマチュア無線家で、LoTW(電子承認システム)に参加している人から
のデータと私のデータが瞬時に照合された結果、331交信が承認されました。
これを紙ベースで申請するとなると3年は掛かったのかも知れません。
レトロなアマチュア無線の世界にも、角界同様、少しずつ理にかなった新風が
吹くようになりつつあるようです。
さて、21世紀には絶滅が危惧されるアマチュア無線の世界で、いまだにDXCCに
狂っている人を見かけることがありますが、何でもかんでも交信して空欄を埋
めなければ気がすまない....症状は、一種の「強迫神経症」かも知れません。
ま、そんな「危ない人々」にナニを言ったところで、「アマチュア無線をして
いる時は【アバター】なんだから、別にいいじゃないか〜」って確信犯で言い
返され、凹むことになるだけでしょうが。(笑)
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